「新しき美」とは…

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先日Facebookでもお知らせしましたが、<芦屋写真展2015>に、二点の作品が入選しました。 まずは兵庫県立美術館 原田の森ギャラリーに9月16日から20日まで展示されることが決まり、そこで入賞するとパリのギャラリーに展示されます!!

”新しき美の創作と新しき美の発見” というサブタイトルを見て、実は「これだ!」と思いました!

「美には二つの種類がある。 一つは本能から生まれてくるもの、 もう一つは入念な研究の結果から生まれるもの」 ポール・ゴーギャンは、こんな言葉を残しています。

私の中で、撮影という作業は本能から生まれています。8×10を使ってじっくりと対峙してはいますが、その時しかない一瞬の空気を捉えるシャッターを押すタイミングは本能以外の何物でもありません。

反対に、作品をプリントする際は、ある種化学実験です。プラチナとパラディウムの配合を色々試し、支持体に薬液を塗って行く作業は、訓練に加え、技が絶対的に必要です。

本能で撮ったネガと、入念な研究により配合された薬液を塗った支持体をあわせることで、カメラを通さなければ見えなかった、思いもよらない光と影が生まれてくる…黒のしまり、そして何よりハーフトーン。この白と黒の間に無限にある階調の美しさはプラチナプリントに勝るものはないし、私はこの”重なり”にこそ、美の真髄があると思うのです。

新しき美の創作、発見…ということは、未だかつて見たことがないもの、というだけではなく、「この世に存在する全てのものは重なりあって存在しており、アーティストがそれらをいかに新鮮な目で捉え、美しいものに昇華することが出来るか、ということではないのかな」と考えました。

今回応募したプラチナプリントは、そんな私のチャレンジです。 是非、実際に美術館でご覧頂き、皆さんなりの新しい美しさを見つけて頂けたら嬉しいです。